お父さん、お母さん。
日常の口癖が、子どもにはプレッシャーになることがありますよ。
私、そんなプレッシャーなんて、かけてないですよ。
本当に言ってないですか?
例えば、
「あなたならできる」
「お前は、俺の子なんだから」
なんて。
たまには言ってますけど。
たまにって、
月に何回言ってると思いますか?
さ~。数えてるわけじゃないから。
お父さんは、どうですか?
土日に、たまに言ってるかな。
お二人とも、週に1回。
あるいは、二人して同時に言ってないですか?
たまにしか言う機会が無いから・・・。
それって。子どもにとっては、「顔を合わすたびに言われる。」と感じているかもしれませんよ。
昔の話になりますが、子供たちと接する中に、こんな親子がいました。
ある親子の日常と成長後
- Aくん小学高学年
- お父さんはお医者さん
- お母さんも医療関係者
A君は、元気な男の子で、休みには親子で、キャンプや、色々な体験イベントによく参加していました。
その体験を、よく友達に話していました。体験が自慢で、自信でした。
中学、高校と私立の進学学校に進み、ゆくゆくは親の跡を継いで医者になるのが夢でした。
そんなA君が、出てこなくなって久しい高校生のころ。
A君が病気らしいと、同級生だったB君のお母さんの話が聞こえてきました。
どうも精神的なもののようです。
小学生のころ、
お母さんも、子どもに色々な体験をさせて、成長しているというのが自慢でした。
お父さんが、どんな人かは、良くわかりませんが。
あるとき、A君を迎えに来た時。
A君が、なかなか遊びをやめて帰ろうとしないので、
「帰るぞ」と言って、さっさと車に乗り、発進させようとしたことから、
A君は、泣きながら「待ってー」と言いながら車を追いかけて行きました。
この時、A君のお父さんを垣間見た気がしました。
この実話を、どう感じましたか?
このママさんは、単にイベントに行かせたことで、子どもを成長させたと自己満足していたのでしょうか?
このパパさんは、わがままで、しょっちゅう怒るパパさんだったのでしょうね。
私も、そう感じました。
沢山の親子がいる中、子どもの昔の先生がいるところで。
A君は、家でも、外でも、イベントに参加している時も、ママさんの目がきつかったでしょうね。
わがままなパパさんの言葉も、辛かっただろうね。
子育てに必死なのは、どこの親も同じだと思うのですが。
A君の両親は、自分がこうだから、お前もこうあれ。
俺たちはこうなった。だからお前もこうなれ。
親の、変な愛情の押し売りでもあるのかな。
子どもの体験は、「イベントに入れたら成長につながる」とは限らない。
子どもの自慢話は、ストレスのはけ口かも。
親の自慢のために、子どもを育てているのではない。
両親の意気込みが、子どもを奈落に落とす。
親子は、よく似ていると言うが、同じではない。
子どもには、自分の目標を自分で考え、自ら行動することができる、自由と力を!
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