子どもと「無条件」で接する。一人の人間(個人)と認めることから始まる。
「条件付きの接し方」ってどんなのか?
「条件付きで接する」とは
子どもに何かをさせようとするとき、「○○できたら△△あげる」のように、達成したらご褒美上げるは、じゃあ「達成できなかったらどうしますか?」ということが発生します。
「子どもの自己肯定感」が、条件を達成できないと否定されたことになります。
自己肯定感は、自ら考え、行動し、達成した時の喜びから生まれます。
① 親の都合のいい子になる。
② 「ほうび」を目的に行動するようになる。
③ 「ほうび」をもらえなかったら・・・。
④ できなかったときに「ガミガミ言う」ようになっては・・・。
① 親の都合のいい子
親の言いなりで、自分で考えようとはしなくなります。
親のイエスマンでは、自己主張もできない、自分で考えることもできない子に育ちます。
② 「ほうび」を目的に行動するようになる。
「ほうび」が無ければ行動しなくなります。
例えば、廊下にゴミが落ちていた時、誰も見てなければ拾おうともしない。というふうに。
③ 「ほうび」をもらえなかったら・・・。
自分ではがんばったと思うのに、「ほうび」がもらえなかったら。
親子関係は悪くなるでしょう。
引いては、親に拒絶されたと感じるかもしれません。
④ できなかったときに「ガミガミ言う」ようになっては・・・。
さらに、できなかったからとガミガミ言っては、反発するだけではなく、将来、子が親になり自分の子を育てるとき、同じ行動をとるようになります。
「親子は似る」の一例です。
世代を超えて、「悪手法が引き継がれる」ということになります。
じゃあ、「無条件に接する」とはどういうことか。
「無条件の接し方」とは
①ほめ方と叱り方を気を付ける
②子どもに対するイメージを見直す
③子どもにとってのリーダーでいる
④子供への要求を見直す
⑤子育ての長期的なゴールをもつ
①ほめ方と叱り方を気を付ける
ほめる時、達成できた過程をほめる。
叱る時、失敗を叱らない。
成功も失敗も、その過程に着目して、良かった点、悪かった点を理解し、次に生かせるように話し、理解・学習させ、次に生かせる知識として学ぶことが大事です。
成長(進学)するにしたがい、親の教えられることは少なくなり、自分で考えなければならなくなります。
その時に、自らの経験・知識が、問題解決の基礎となります。
それまでに、自ら考えて答えを出せる子に育てましょう。
②子どもに対するイメージを見直す
子どもだからと、教えてあげないと分からない。教えてあげないとできない。
この考えは、子どもをダメにします。
子どもは、乳児の時から、自ら考え、行動しています。
あなたが思っているよりも、子どもは考え、正しい行動を選択する力をつけています。
あなたが教えるのは、その子の成長度合いに応じた選択するための基礎知識と、「倫理」、正しいこと、間違ったことの区分を理解させることです。
その知識を使って考え、行動し、正しい道、誤った道を学習するのです。
③子どもにとってのリーダーでいる
子どもにとって、親は学習の見本の最たるものです。
親子が似るのは当然で、見本を見て育つのですから。
だから親は、子にとっての見本であり、指針を示すリーダーであり続けることが必要です。
ただし、親の引くレールを作るのではありません。
親のレールは時代遅れと思って、自らが考え、目標に進むためのレールを引けるように助言するだけでいいのです。
④子供への要求を見直す
子どもの成長の目標を見直しませんか?
学歴、一流企業に就職することだけが目標になっていませんか。
子の将来は子が決める。
親が望むのは、安定した生活?、安定した収入?
それとも、名誉や地位?
親が決めた道を進んで、壁にぶつかった時、子はどうするのでしょう?
それまで親が照らして導いていた光は無く、選択の道や手法も分からず、右往左往していては、前に進めません。
自らが目標を定めて、その目標までの過程も考え行動しないと、山や壁を乗り越える手法も思いつかず、挫折することになります。
いつまでも子の側にいられません。
自立を身に付けさせるために考え、行動しましょう。
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