『損して得とれ』社会の交渉事も、夫婦の中でも

子育て
 自分の優位性を振りかざし、相手にごり押しして一時的な得をするのは借金。
 相手にとってはマイナス。
 相手のことを考え、「この程度のことなら折れる」ことが、将来の貯金につながる。

 夫婦げんかも将来の借金。その借金を子どもに負わせることに

 自分の優位性をを振りかざして、相手にごり押しして終結させる。

 一時的には自分の利益になるかもしれないけれど、相手にとっては負の感情になる。

 夫婦も同じ。

 夫婦げんかも、相手が折れるまで続けるのは、相手に何度もマイナスを負わせれば、それが積もり積もれば感情が爆発することも、その結果があらぬ方向に。

 その、あらぬ方向に子どもを巻き込むことにもなる。

 相手を抑え込もうとする借金

 こんな人がいた。

 あるとき、ご主人の手続き書類を持って夫婦でやってきたが、書類の一部に不備があって受け付けられない。

 その旨を伝えると、奥さんが逆上したようにわめき散らし、ごり押ししようとした。

 その際、ご主人は特に何も言わずに静観している様だった。

 結果的には、書類の不備の中には作成した会社が原因であることから、預かり、会社へ直接訂正を依頼することで受理された。(本来、不備の書類は受け付けられない。訂正されたものを受け付けるのが原則!)

 その後、給付金の初回の受給にはご主人だけが来て手続きをし、特に問題なく、手続きは終了した。

 そして、ある時、新たな助成制度の申請書類を奥さんが持参したが、代理人の申請で委任状もないため受け付けてもらえなかった。その時も大きな声でわめき散らし、諦めて帰って行った。

 あらためて、委任状を添えて申請に来た際、助成金の支給時期が「おおむね1か月である」と告げられると、「何とかならないか、早く支給しろ」と、また大きな声でがなり立てる。

 支給の時期は定められているので変えられないと言われたことから、わめき散らす。

 話の中で「12月でお金がいる」というような話があったのだが、制度は変えられない。

 結果、いくら頑張っても変わらないとあきらめて帰って行った。

 わめき散らし、受け付ける人間はたまらない。周りの人もたまらない。

 これが本人にとっての借金につながる事になる。

 ちょっとした心遣いが貯金になる。

 私も、これまでの仕事で、何度も失敗をしてきた。

 書類の一部の不備に気がつかず、そのまま受け付けてしまったために、改めて郵送で訂正をお願いすることが、何回かあった。

 相手にとっては迷惑な話である。

 訂正後、郵送か持参することになるのだから。

 こんな時に、大変申し訳ない。ちょっとしたことで不要な手間と時間、あるいは郵送費と言う負担を強いたことになる。

 ただ、これまでの多くの人が快く承諾してくれたのが救いであった。

 だから、軽微なことで相手が困っている時には、制度の範囲で最大限の解釈で手続きをすすめることもあった。

 日常のちょっとしたことが貯金にも借金にもなる。

 先ほどの夫婦の話の中で、年末でお金に困っているという話がチラリと出ていたのだか。

 そういうことは時折ある。

 そんな時、できるだけ支給を速めてあげたいと思うのは人情というもの。

 制度の『おおむね1か月後に支給する』ということの「おおむね」の解釈を、どう扱うかということである。

 また、「1か月後に支給する」とは、1か月後にデータ入力し、その後何日かのちに口座に入るのか。

 はたまた、1か月後には”必ず口座に入金されている”と解釈するか。

 これが裁量ということ。

 この解釈次第で、口座にお金が入る日は大きく変わるということ。

 心に多くの貯金をしてほしい。

 日常のちょっとした言動が貯金にもなり、借金にもなる。

 大人も子供も、心に多くの貯金ができる。

 みんなの心の貯金が、争いをなくす心のゆとりということになる

”ちきりん”さんの、2021年5月17日 Voicy #223 声のブロク を聞いて。

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