「”おむつはずれ”の年齢が年々遅くなっている」そうです。
伊藤美佳先生の著書
この中に、こんなエピソードがあります。
2歳半のお子さんのお母さんが、 「昨日おむつをはずしてみたけど、一日中おしっこもウンチもしなかった」 だけど、夜中に大量のおしっことウンチをして大騒ぎ。 「おむつって自然にとれるものじゃないんですね」だそうです。
トイレトレーニングは、言葉の学習と同じ
子どもが、言葉を学習するのは、 ① 0歳からの両親や周りの人の、声かけ、歌を歌うなどから学習し始めます。 そして、 ② 口やのどの動かし方を学習し、言葉にならない音をを発するようになり、 さらに ③ 言葉の意味を理解しながら、単語、会話へと、段階的に理解、行動 ができるようになっていきます。
トイレトレーニングも、親が付いて、タイミングをみてトイレに連れていき、トイレに座る学習を繰り返し、排泄する気持ちよさを何度も経験することにより、言葉の発達とともに、自ら行きたいという態度・言葉で示すようになります。
第一 乳児期は、体感して五感で学習し、真似をしようと動きます。 第二 幼児期になって、言葉というツールがあることを知り、 第三 就学前ごろまでに単語から言葉を操る能力が備わってきます。
子供の学習は、体験からの修得とアウトプットするときの、相手の態度にかかっている
こんな光景を目にしたことがあります。 ドコモショップへ行った時、 小学生くらいのお兄ちゃんが、幼児が遊んでいる側でゲームをしているのですが、 お母さんはというと、近くのソファーで、盛んにメールをしているようでした。 そのお兄ちゃんと幼児に会話はなく、 お兄ちゃんはゲームをし、幼児は玩具で遊んでいるだけでした。 一度お母さんがお兄ちゃんに「ちゃんと見ていてよ」と声をかけただけです。
声をかけたところで、初めて兄弟だと分かりましたが、 兄弟間に会話はなく、まして親子間には、特に幼児との会話はありませんでした。 その間、約15分ほど。
想像するに、自宅でも同様で、子どもはテレビを見るかゲームをするかで、時間を過ごし、会話というキャッチボールはないのでと思いました。
これでは、幼児がインプットする会話もなく、アウトプットする会話もない。 つまり、情報の収集や実地する体験も得られず、 言葉が遅れる子どもができる典型ではないでしょうか。
子どもの体験の最初は、家族との会話から
みなさんは、子どもが生まれてすぐは、 抱っこして、子どもの顔を見て、あやしたり、言葉をかけたり、 歌を歌ったりしていたと思いますが。
いつからか、幼児がおとなしくしていることから、 会話もなく、兄弟に、テレビに、ゲーム機にお任せしていませんか。
子育ては、観察、理解、態度で示すが大事
子どもの、顔を見て、行動を見て、態度を見せて子育てすることが、 子どもの成長には大切なことです。
最初のところの、おむつトレーニングが、 タイミングを見計らってトイレに連れていき、 排泄の気持ちよさを体験させることが大事といいました。
子どもをよく見て、 子どもの態度の変化、発信する合図(泣き声など)の変化 を見分ける、聞き分けることにより、 子どもに何をしてあげたらいいのかが理解できるようになります。
少し大きくなって、言葉を発するようになると、 「言いたいことがあれば、言うでしょう」 では、子どもの本当の気持ちや欲求はわかりません。 本当は、「一緒に遊んでほしいけど」 お母さんはメールしてるから、”今は邪魔をしてはダメな時なのだ” と、子どもに無理強いし、あきらめを繰り返し学習させていないですか。
子供は環境の変化で、どのようにも変わる
両親のいつもの行動を、子供は常に見聞きし、学習しています。
今は、どうすることが大事かも学習します。
そして、心地よい環境に居られるには、どうすればよいかを学習します。
その環境が繰り返され、摺りこまれると、変化を求めるのは大変です。
おむつトレーニング、言葉の発語、家族・仲間とのコミュニケーション・・・・。
コメント