子どもが成長するにつれて会話が減ってくる。
すると、子どもの考えていることも分からなくなる。
だから、小さいうちから、大きくなっても会話を継続できる環境を今日から作りませんか。
1 親子の会話には評価する意思がある
子どもと会話をするとき、話の内容を自分なりの良し悪し、優劣などの判断・評価をしながら、次の言葉を考えて話をしています。
でも、乳児のころの会話(?)には、言葉のキャッチボールにならず、赤ちゃんの泣き声で言いたいことを理解していました。
そのときには、評価をしたりすることはありませんでした。
あくまで赤ちゃんの声の強弱や抑揚などで、ニーズや欲求を理解しようとしていました。
それが、言葉を発し、会話が進むようになると、いつの間にかその内容に優劣をつけたり、評価したりするようになってしまってます。
その評価・判断に基づいて子どもに返答しています。
それで言葉のキャッチボール、会話が進んでいきます。
2 まず、『聞く』ことを
子どもは語彙力も乏しく、ほんとうに言いたいことを言葉に出来ない事もあります。
また、本心を言わない場合もあり得ます。
子どもの考え、思いをしっかりと聞くには、まず『傾聴』することです。
私が『傾聴』という言葉を知ったのは、職場でカウンセラーの資格を取りましょうという話が出てきたころです。
「カウンセリングとは傾聴すること」を主眼に置くのが、カウンセラーの仕事になります。
それまでも、人の話を聞き、それに対してどうアドバイスするかを考えながら会話をしていましたが。
アドバイスを考える過程には、評価・判断があり、その結果で返答する。
場合によっては、相手の考えを否定、あるいはランク付けしていることもあります。
でも、本音を聞くためには、とにかく相手の話を聞く。
どこに本音、本心があるかを聞き出す、聞き出せるか。
『それが「傾聴」である』と。
3 『傾聴』で話の深堀りを
普段の会話では、なかなか本音を言わない、あるいは本音を言えない場合もあります。
特に子どもは、言いたいことを表現できない。
また、「こう言ったら怒られる」と、本音を隠して会話することもあります。
大人でも同じですよね。
特に子どもとの対話は、親が優位に立ちます。なおさら本音を言わないこともあります。
そんなとき、子どもの心を見つけるには『傾聴』に徹して、どれだけ話を深掘りできるか。
心の奥にある本音を聞き出せるか。
4 対話の4ポイント
- 聴く
- 尊重する
- 保留する
- 声に出す
《傾聴する》相手の話に耳を傾け、相手の話を注意深く聞く。
子どもの心の世界を訪問して、どんな心の空間で生活しているのか、どんな価値観を持っているのかを教えてもらう感じ。
子どもの世界観を感じ、心から楽しむ。
① 聴く
傾聴。会話を深掘りする。
② 尊重する
子どもの世界にお邪魔させていただいてるという心で。
③ 保留する
評価、判断しない。あくまで教えてもらう立場で。
④ 声に出す
受け取った気持ちを素直に声に出す。
対話は【傾聴】 とにかく子どもの心を教えたもらう
参考書籍:
前野隆司著 『幸せな人生を送る子どもの育て方』
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