プログラミング教育は論理的思考力を育てる。 『怒り』は自分の思考から生まれる。『怒らない』思考過程を描き、身体(頭・心)の深層に覚えさせれば、すこし時間はかかっても『怒らない』思考(体質)になれる。
1 学校のプログラミング教育の目的は【論理的思考力】を育てること
「プログラミング教育」はプログラミングの勉強をするのじゃないよ。
⑴ 基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ,これらを活用して課題
を解決するために必要な思考力,判断力,表現力等を育むとともに,主体的
に学習に取り組む態度を養い,個性を生かし多様な人々との協働を促す教育
の充実に努めること。その際,児童の発達の段階を考慮して,児童の言語活
動など,学習の基盤をつくる活動を充実するとともに,家庭との連携を図り
ながら,児童の学習習慣が確立するよう配慮すること。
小学校学習指導要領(平成29年告示)より
つまり、学校のプログラミング教育の目的は、プログラミングを教えることではありません。
プログラミング的思考。
あらゆる科目(分野)で物事を論理的に考える力を育てるのが目的なんだ。
2 プログラミング教育は、さまざまな社会・分野に生きる学び
プログラミングは思考力と言いました。
目的や目標をもって、目的や目標を達成するためのプロセスを考える力を育てる。
『プロセス』、つまり『論理的思考』を育てるのが目的なのです。
例えば、家から学校まで行くには、
- 「目的」は学校へ行くこと
- 家から学校までは、どうやって行くの
- まず、家を出て右へ行く
- 突き当りの三差路を左に行って
- ○○駅へ行く
- ○○駅で、改札を通り時にカードをかざして通る
- 改札を抜けたら、3番ホームへ行く
- 3番ホームへ行ったら、××行の電車が来るの、ちゃんと列に並んで待つ
- ××行の電車が来たら、順番に乗る
《以降、学校までの行動を順番に考える。》
これが論理的思考(プログラミング思考)なんだ。
プログラミングは、ステップバイステップで物事を考える。
目的までの道のりを、順番に考えるのが論理的思考ということなのだ。
3 「怒る」までのプロセスを考える
「怒る」のは、頭の中で考えた結論が行動となって表れたことですから。
- 事象を五感で感じる(「子どもがお茶をこぼした」を見た)
- 床が汚れた
- 汚い
- 汚くなったのは何が原因
- 子どもが汚したから
- つまり、子どもが悪い
- 大きい声が出る「こら!!・・・」
5から7の過程の間になにか抜けてないですか?
この「怒る」までのプロセスを見直すと、
「5.子どもが汚したから」のあとに
- 子どもが汚すことになった原因は何か?
- ひょっとしたら、誰かに押されたから?
- コップが重かったから?
- 「コップが重かった」とすれば、次からはどうすればいいのか?
- それを、どう覚えさせるか?
思考過程を細かく考えると、解決策は「怒り」ではなく「教える」になってきます。
とはいえ、子育て中の私の行動が、正に、こうだったのですが・・・
4 正しい思考過程が自然に出てくれば、「怒る」は出てこない
「怒らず、諭せ」と、よく言われますが、
怒っても何も解決しない。怒るだけ損。
みんな分かっていても、短絡的に怒ってしまう。
【野球選手】が、
投手が投げてからベースにボールが届くまでに、
○バットを振るか振らないか?
○振るとしたら、どう振るのか?
ボールが届くまでの短時間で、
結論を出す。
この行程は、論理的に考えていては間に合いません。
○ボールを投げた
その直後に身体あるいは心の中で
自然に動作に導かれる、【無意識の行動】
この【無意識の行動】は、練習・経験の結果生まれるものです。
『怒り』と言う、短絡した無意識の行動に導かれないために、
日常から【論理的思考】を心がけ、
いざという時にも、自然に論理的に
もっとも適正な行動が導き出されるよう、身体(精神・心・脳)にしみこませる。
5 子どもだけに学ばせるのは「もったいない」
社会生活には【論理的思考力】が生きる場所ですよね。
- 誰かと会話する、コミュニケーションをとる
- 誰かに説明する、納得させる、理解させれる
などなど、
社会は論理で生きる社会と言っても過言ではありません。
だったら、子どもと一緒になって学びませんか?
せっかく無料の講座を受けているのですから。
子どもとのコミュニケーション手段にもなりますし。
5 プログラミング教育は、親が教えられる学科
プログラミング教育は、論理思考の教育です。
だから、親は過去から日々学んできているのです。
子どもの吸収力はすごいです。
一から覚えていては、到底ついていけません。
でも【論理的思考】は、大人は過去からの蓄積があります。
そして大人は、思考力を深く「学ぶ・身につけ」ことができます。
子どもと一緒に勉強しても、大人はすでに一歩リードしているのですから。
6 子どもが学ぶプログラミング学習もさまざま
① 学校では、
小学校の課目にプログラミングと言う科目は存在しません。
各教科の中で、論理的に思考するよう学ばせるのが学校です。
ただ、中学・高校になると
そのプログラミングの実践として、パソコンを使うことになってきますが、
そのための基礎は、まず、
- キーボードに慣れること
- 早くキーが打てること
くらいのものです。
また、高校では、
「情報」という科目が新設されるようですが。
つまり、小学生では、まだまだ親が教えられる領域なのですが・・。
とはいえ、親としてはできるだけ早く・深く学んでほしいでしょうが。
② プログラミング教材では、
a 親がプログラミング教育の「そもそも」を読書(漫画)で
プログラミング教育が生まれた理由や、プログラミング教育は難しいものではないことを、マンガの中での夫婦や親子の会話から学べます。
b パソコンを使わず学ぶ
プログラミング教育をパソコンでするソフトに
Scratchがありますが、
そのやり方は、一つ一つの工程を゛ピース“で作っていくものです。
それと同様のピースを手作りしなくて済む教材。
次の「b 自宅で、親子がパソコン・・・」を、パソコン無しで自宅でできますよ
b 自宅で、親子がパソコン・タブレット・スマホの画面で
物語やゲームを作っていくことで学べる、無料ソフト
ただ、スマホでやるには画面が小さいので・・・。
「【Scratch】を、どう教えたら、学んだらいいの」と言う方は、この本はいかがですか
子どもと学ぶScratchプログラミング入門 (できるキッズ) [ 竹林暁 ] 価格:2,068円 |
この本は、マウスの操作から始まって、Scratchサイトへの登録、ログイン・・・。 そして、スプライト(猫)を動かすことで逐次処理(プログラミング)とはの第一歩を学んで。 太鼓やシンバルを鳴らす、楽器の音階を作る、楽器で演奏するなど、 ステップbyステップで学んでいきます。 また、Scratchを一歩ずつ学び、子どもへの教え方、練習問題などもありますよ。
c 学習が進んで、モノ作りで学ぶのなら
《まだ経験不足で・・・》
いずれの方法からでも、親子で!! やりましょうよ💓
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